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「よくやってるよ」って言われた帰り道
改札を抜けて 人波に紛れていく
できてるはずなのに 手の中は空っぽで
イヤホンの向こう側だけが静かでいい

資格も取った プロジェクトも回した
「たまたまだよ」って また自分で消した
同期の昇進に「おめでとう」って笑って
トイレの鏡で 笑った顔に疲れる

わかってる わかってる
全部正しいって わかってる
それが一番 喉に刺さるんだ

I know, I know, it’s never enough
褒められた言葉が すり抜けていく
ちゃんとやれてるはずなのに
心だけが置いていかれる
正しさのナイフで 自分を刻んで
今日も「大丈夫」って 息を吐く

友達が言う 「もっと辛い人いるよ」
うん 知ってる 食べられない夜がある人
屋根のない冬を越えてる人がいること
私の痛みは 痛みの資格すらない
グループLINEでは的確にアドバイスして
自分の悩みは どこにも出せないまま
「頑張りすぎだよ」って じゃあどこまでが普通?
誰も教えてくれないまま また夜が来る

わかってる わかってる
ネガティブな自分がいけないって
それすらも わかってるのに

I know, I know, but I can’t feel it
洗濯もした ご飯も作った
「何もできなかった」で閉じる一日
手応えのない正解を 繰り返してる
「感謝しなよ」が 一番深く刺さる
幸せなはずの夜に なぜか泣きそうになる

わかってる わかってる 何度目のその台詞
恵まれてるでしょ? 贅沢でしょ? 甘えでしょ?
全部正解 全部ごもっとも
でもこの胸の穴は誰が埋めんの?
ポジティブにいこう 感謝しなよ 頑張れ?
正論のシャワー浴びて皮膚が溶ける
できてる自分を信じろって?
信じたくても手応えがない それが地獄なの
比べんなって言うくせに比べさせる世界
「あなたはマシ」って その物差しいらない
わかってる わかってる わかってるから
もう静かにしてて お願いだから

深夜2時 布団の中で
明日の自分に期待を書いて 送信する
朝になれば 既読もつけずに消す
泣きたいのに泣けなくて
泣けない自分にまた苛立って
感情にフタして また朝が来る
わかってる わかってる わかってる
何度も何度も わかってる
わかってるから もう言わないで

I know, I know, it’s never enough
褒められた言葉が すり抜けていく
ちゃんとやれてるはずなのに
心だけが置いていかれる
正しさのナイフで 自分を刻んで
今日も「大丈夫」って 息を吐く

「大丈夫でしょ?」って言われて育った
大丈夫じゃなかった顔を 誰も知らない……

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